この記事は、英語学習方法のひとつである「カランメソッド」で、ビジネスレベルの英語力が身に付くのかどうかについて知りたい方に向けて、ステージ9まで学び終えた私が、実際に英語でビジネス研修を3日間受けた体験談を交えながら成果状況について詳しくご紹介します。
結論から言うと、私はステージ9を終えて、ビジネスレベルの英会話力にはまだ到達していませんでした。
- 1. カランメソッドはどのステージからがビジネス英語レベル?
- 1.1. ステージ9まで終えた実際の英語力は?
- 1.2. 軽い会話は、余裕でできるようになった!
- 1.3. 英語でビジネスについて学ぶのは、難易度が高すぎた!
- 2. ステージ9まで終えて気が付いた事
- 3. ビジネス英語の入り口に立っている実感はある
- 3.1. ステージ9までを終えて、得られたもの
- 3.1.1. (1)アウェイの環境でも会話を楽しむ余裕が持てるようになった
- 3.1.2. (2)間違えても良いから、意見や情報を伝える事の重要さが実感できるようになった
- 4. ステージ1~9までにかかった費用の総額は?
- 5. レッスン費用は多少の節約が可能
- 5.1. (1)テキスト代を節約する方法
- 5.2. (2)カランレッスン予約費を節約する方法
- 6. まとめ:英語を話すのってやっぱり楽しい!
- 7. 私が受講しているカランレッスンはNativeCamp!
カランメソッドはどのステージからがビジネス英語レベル?
カランメソッドには、「ビジネスカラン」という、ビジネス英語に特化したテキストが用意されています。
このビジネスカランを受講しようとすると、カランメソッドでステージ8まで完了している必要があります。つまり、ステージ9以降はビジネス英語を学ぶのに十分な能力があるレベルであると解釈できます。
ステージ9まで終えた実際の英語力は?
カランメソッドで順調にステージを進め、英語で会話する楽しさを知った私にある日、「ある専門的な分野について、ベトナムまで行って英語でビジネス研修を受ける。」という機会が巡ってきました。
その研修は3日間英語で講義を受けて、テーマごとにグループディスカッションを繰り返し、最後に自分の意見をまとめて発表するという、かなり高度なビジネス英語が要求される、難易度の高いものでした。
研修のお話をいただいた当時、カランメソッドでステージ9を終えたばかりだった私は、不安はあったものの「カランの成果を実感できるかも!」という期待もありました。
事前準備として、ネイティブキャンプのお気に入り講師に特訓をしてもらい、しっかりと準備を整えて研修に備えました。
軽い会話は、余裕でできるようになった!
そして迎えた研修当日。世界各国から集まった参加者は、私以外、全員英語が間違いなくネイティブレベル。楽しそうに歓談する皆さんの様子を見て一気に緊張感が高まる私…。
それでも、セミナー前のアイスブレイクタイム(30分近くかけて、近くにいる他の参加者と順番に自己紹介などをしあう時間)では、リスニングスキルも、スピーキングスキルも確実に伸びている事が感じられたし、問題なく色々な人たちと楽しく英語で自己紹介をしあう事ができて、とても嬉しく感じました。
参加者の多くは、世界でも名の知られた企業で長年働いていたという方や、アメリカで弁護士をやっている方、研究者や経営者など、例え日本語であったとしても緊張するような相手ばかりだったのですが、そんな方々を相手に英語で自己紹介や軽い会話を楽しめた事は、私にとって大きな自信になりました。
ステージ9を終えて、日常の軽い会話であれば初対面のネイティブスピーカー相手でもスムーズにこなせるようになった事を実感。
英語でビジネスについて学ぶのは、難易度が高すぎた!
そんな喜びもつかの間、いざ研修が始まってみると1時間も経たないうちに、脳が冷や汗をかいているのを感じ始めました。
まず最初に感じた事は、ボキャブラリーの難しさ。聞いた事のない単語や、意味が思い出せない単語が飛び交い、その単語の意味を一生懸命考えているとあっという間に講義についていけなくなります。
また、ネイティブスピーカー特有のこなれた言い回しにも翻弄されまくりでした。
講師の軽いジョークに会場全体がドッと受けても、私だけは必死の形相で英語を理解しようと頭をフル回転させている状態が続きました。
「急に指名されたらどうしよう」と心臓がバクバクし、内心パニックになりながらも、「私の上司が私を研修に送った目的は英語学習ではないので、恥を忍んででも学ぶべきことを学ばなければ!」と考えた私は、途中から資料や板書はすべてGoogleレンズで日本語訳し、意見を言う時はDeeplで翻訳したものを読み上げる、というあり得ないやり方でどうにか3日間の講義を受講し終えました。
私は、英語でのビジネス研修において、「英語で学ぶことを完全に放棄する」という選択をせざるを得ない状況に陥ってしまったのです。
当然ものすごく情けなかったし、何よりも、この研修に向けてあれほどカランを頑張ってやって来たのに、実際には全然思うようなレベルに達していなかった自分のふがいなさに涙がこみ上げてきました。
私の体験は、ステージ9までやり終えてもビジネスレベルの英会話では全く歯が立たないというものでした。
そんな傷心の私でしたが、帰国後の最初のレッスンで、研修前の特訓に付き合ってくれたネイティブキャンプの講師にどんな状況だったかを報告しました。
「簡単な会話ではすごく成長を実感できた。でも、せっかくあれほど一生懸命にあなたが教えてくれたのに、肝心の研修は難しすぎてダメだった。」と落ち込む私に、講師は「Mayu、あなたに足りないのは”confidence” よ。」と、これまでと変わらずに背中を押してくれました。
内心では「わたしの”confidence” はもうゼロよ…。」と思いつつ、それでも学習をやめなければここからまた積み重なって行く。そう信じて、研修以降もこれまでと変わらずにカランレッスンをやり進めています。
ステージ9まで終えて気が付いた事
私がカランメソッドのステージ9までを終えて、リアルな状況で自分の英語力を試してみた結果分かったことは、以下のような事でした。
(1)ステージ9までやれば、日常的な英会話力はかなり身に付く事
(2)いきなり自分への要求水準を上げ過ぎてはいけない事
(3)ボキャブラリーについては、カランとは別にコツコツと身に付ける事が必要
カランレッスンをやり進めて確実な成長を実感できていた私は、いきなり難易度の高い事に挑戦してしまい、「え!?全然話せるようになってない!!」とパニックになりました。
でも、冷静になって考えてみたら、カラン前には全然ダメだった「普通の会話」は難なくできるようになっているのだから、大きな成長だと言えます。
ビジネスレベルの英語力が身に付くかどうかは、ステージ12まで終えてビジネスカランも終えてから改めて検証しようと思いました。
また、カランとは別にボキャブラリーについては日々コツコツと勉強する事が重要だなと痛感しました。
ビジネス英語の入り口に立っている実感はある
私が、カランメソッドのステージ6まで終えた時に感じた変化は、「自分が英語を話す事を恐れなくなった」という事でした。そして、ステージ9を終えた今もその思いには変わりがありません。
カランレッスンを受講するまで私は、「こんなにやったのに、まだ話せるようにならない。私には英語の才能がないのだ。」と嘆いては、自信を喪失する事を繰り返してきました。
今回、予想外に強烈な挫折を経験しましたが、それでも英語を話す事を恐れる気持ちはもはやなく、逆に、「そりゃそうだよな。周りを見渡しても、英語がペラペラ話せるのは年単位で海外のカレッジや大学に留学して、英語で何かを学んだ人たちばかりだもんな。まだまだ頑張るしかないんだな。」と納得できたのです。
そしてその開き直りが、「相手に必要な情報を伝える」というビジネス英語では避けられないミッションを果たすのにはとても重要なのだという事が理解できるようになりました。
あとは恥をかきつつも場数を踏んで、トレーニングを重ねて行けば、ビジネスでも英語が使えるようになると感じました。
本音を言うと、研修後少しの間は「英語は見るのも話すのも嫌だ!」と思いましたが、英語に関する切り替えが早くなったのもカランの成果かも!
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ステージ9までを終えて、得られたもの
ビジネス英語としてはまだまだ足りないと分かったカランメソッドのステージ9ですが、ここまでやって来て得られたものはたくさんあります。
(1)アウェイの環境でも会話を楽しむ余裕が持てるようになった
実は今回の研修の前に、別の仕事で「海外から教授を招いて行う研修」のスタッフとして働いたのですが、その際にも教授やアシスタントの方々と気軽に会話を楽しむことができました。
これまでと違うのは、英語で話すときに嫌な緊張感を感じなくなった事。これは、とにかく話しまくるカランのトレーニング方法の成果のひとつだと感じています。
(2)間違えても良いから、意見や情報を伝える事の重要さが実感できるようになった
今までは、ちょっとした英語の言い間違えに落ち込んだり、「英語を間違えたら嫌だから、言うのをやめておこう」と意見する事を躊躇したりと、かなり消極的な姿勢で英語と向き合ってきました。
でも今では、間違えても良いからとにかく意見を言おうと思えるようになりました。
私が、英語で何と言って良いのか分からず「Um... How can I say...」と口ごもっていると、相手が「You mean....?」みたいな感じでフォローしてくれたりするので、それを聞いて「Yes, I wanted to say so!」とか、「No. I mean.....」と会話をつなぐことができるようになりました。
カラン前の私は、自分の口癖が「Um... How can I say...」という事にコンプレックスを感じて、これを言いたくないから英語での会話もしたくない、という悪循環に陥っていました。
でも今は、話している相手に「How can I explain my feelings in English?」と聞くぐらいになりました。(相手はguessしつつも、「いや、知らんがな」って思っているかも知れませんが😂)
これができるようになって、英会話時のストレスがかなり軽減されるようになったし、英会話を通じて新たな単語や表現を学ぶ機会も得られるようになりました。
言い間違えても良いから、とにかく話す事>完璧に英語を話せること
これを心から実感できるようになった事が、カランをステージ9までやり終えた私が得た最大の成果だと思っています。
では、実際にここまでに至るまでにどのぐらいの時間と費用が必要だったのかについて具体的にご紹介したいと思います。
ステージ1~9までにかかった費用の総額は?
私が、ステージ1からスタートして、9か月でステージ9を終えるまでにかかった時間と費用は以下の通りです。
年・月 | レッスン回数 | 受講時間 | 教材費 | 月額費用 | 予約費用 |
---|---|---|---|---|---|
2023.1 | 54回 | 23時間 8分 | 4,600円 | 6,480円 | 10,800円 |
2023.2 | 64回 | 26時間 40分 | 4,600円 | 6,480円 | 12,800円 |
2023.3 | 64回 | 27時間 14分 | 2,300円 | 6,480円 | 12,800円 |
2023.4 | 42回 | 17時間 46分 | 2,300円 | 6,480円 | 8,400円 |
2023.5 | 36回 | 15時間10分 | 2,300円 | 6,480円 | 7,200円 |
2023.6 | 22回 | 9時間15分 | 2,300円 | 6,480円 | 4,400円 |
2023.7 | 66回 | 27時間37分 | 0円 | 6,480円 | 13,200円 |
2023.8 | 40回 | 16時間42分 | 2,300円 | 6,480円 | 8,000円 |
2023.9 | 44回 | 18時間18分 | 0円 | 6,480円 | 8,800円 |
合計 | 432回 | 181時間 8分 | 13,800円 | 58,320円 | 86,400円 |
カランメソッド・ステージ9までの費用明細
私が実際に、9か月間でステージ1~9を受講した際の費用明細は以下の通りです。
- カランテキスト購入費用:20,700円(@2,300×9冊)
- ネイティブキャンプ月額利用料:58,320円(@6,480×9か月)
- カランレッスン予約費用:86,400円(@200×432回)
合計:165,420円
レッスン費用は多少の節約が可能
上記の費用は、定価で計算した概算の費用となります。実際には、各費用を節約する事ができるので、以下に具体的な節約方法をご紹介します。
(1)テキスト代を節約する方法
カランレッスンを受講するには、テキストの購入が必須となります。
テキストは、ペーパーバック版(1冊2,300円+送料)とeBook版(1冊1,700円)のいずれかを選択する事が可能です。
私は書き込みなどがしたいと思ったので1冊2,300円のペーパーバッグ版を購入しましたが、eBook版を購入すると1冊当たり600円も節約する事が可能になります。(12ステージ分だと7,200円の節約が可能です!)
(2)カランレッスン予約費を節約する方法
カランレッスンを受講するには、レッスン予約が必須となります。
1レッスンあたりの予約費用は100コイン(=200円)のため、受講回数に応じて費用が増えて行きます。
コインはまとめて購入すると多少の割引となります。(以下の図を参照してください)
時々、「カランレッスン半額キャンペーン」や「コインGETキャンペーン」など、お得に利用できるキャンペーンが開催されるので、要チェックです!
まとめ:英語を話すのってやっぱり楽しい!
カランレッスンを9カ月受講した結果、私の英会話力は確実に伸びました。
もちろん、今でも簡単な英語を間違えてしまったり、言いたい事が言えなくてもどかしい思いをしたりすることは多々あります。
カランを始める前の私は、「言いたい事が言えない」という悩みがありました。でも今の私は英語で悩むという事がなくなり、「言いたい事が言えない時もあるけど、まぁ大丈夫!だって、今の会話、楽しいし。」と思えるようになりました。
そう思えるようになったら、変な緊張をせずに落ち着いて会話する事ができるようになりました。そうすると、うまく言えなくても会話が続くようになりました。
会話が続くという事は、会話が深まって行くという事です。
会話が深まると相手のことをよりよく知る事ができたり、自分の考えをより深く伝えたりすることができて、気が付けば日本語で会話しているのとあまり変わらないような感覚で会話を楽しめるようになれました。(ペラペラ話せているわけではないのですが、気持ちの問題が大きいです!)
ステージ9まで終えた段階ではビジネスで通用するレベルにはまだ届きませんが、これからもカランレッスンをやり進めつつ、TOEICなどで主にボキャブラリーを強化して、いつか英語で仕事ができるようになれれば良いなと思います。
私が受講しているカランレッスンはNativeCamp!
日本国内で、カランメソッドの正式認定を受けた英会話スクールは数校しかありません。
私は1日のレッスン受講回数無制限で、好きなだけレッスンを受講できるNativeCampでカランレッスンを受講しています。
私の経験上、カランレッスンは1日3~5レッスンぐらい受講するとグッと成長を感じる事ができるので、1日に複数回数のレッスンが受講可能なオンライン英会話スクールがおススメです。